デモで石畳(pavés)が使われてきたのはなぜ?1968年5月と「Sous les pavés, la plage !」の意味
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- パリでは19世紀から、道の石畳(pavés)を剥がして、バリケードの材料にしてきました。
- 1830年に4,000超(推定)、1848年2月に1,512のバリケード。1968年5月3日には、最初の石畳が投げられました。
- 「Sous les pavés, la plage !」は、石畳の下の砂から生まれた標語。由来には諸説あり、1968年5月のものとは断定できません。

この記事の目次
答え:石畳は、19世紀から「バリケードの材料」だった
フランスのデモで石畳(pavé)が話題になるのは、パリでは19世紀から、道の石畳を剥がしてバリケードを作る歴史があるからです。Histoire par l’imageによると、バリケードは、板や樽のほかに、とくに「道から剥がした石畳」で作られました。石畳が使われた理由は、この資料には書かれていません。道にあって、その場で手に入ったためだと考えられますが、ここでは推測です。この記事は歴史の解説で、暴力や違法な行為をすすめるものではありません。
歴史的な背景①:1830年、1848年、1871年のバリケード
Histoire par l’imageによると、バリケードが増えたのは1830年です。7月27〜29日の「栄光の三日間(Trois Glorieuses)」で、パリの庶民の街に4,000を超えるバリケードができたと「されています」(資料は「aurait dépassé」と、推定の形で書いています)。1848年2月には1,512のバリケードが数えられています。Paris Zigzagによると、1871年のパリ・コミューンでは、コンコルド広場のバリケード「Château-Gaillard」が「庶民の要塞」になりました。もともと石畳は、パリの道を整える「秩序」の象徴でした。Paris Zigzagは、それが19世紀に政治的な武器になったと説明しています。
歴史的な背景②:1968年5月
Paris Zigzagによると、1968年5月3日、カルチエ・ラタンのサン=ミシェル大通りで、サン=ルイ高校の前で、警官に向けて最初の石畳が投げられました。学生たちは通りの石畳を剥がし、バリケードを作り始めました。催涙ガスや手榴弾に、石畳や火炎瓶で応じた、と同じ資料は書いています。1968年5月は、フランスで学生運動から大規模な社会運動に広がった時期として知られます(この点は、ここで挙げた出典では詳しく確認していません)。
「Sous les pavés, la plage !」の意味
フランス語の標語で、「石畳の下に、浜辺がある」という意味です。石畳は、砂の層の上に手で敷かれていました(Paris Zigzagによると、1930年ごろ)。石畳を剥がすと、下に砂が見えたことから、「秩序の下に、自由がある」という意味で使われる、と説明されます。1968年5月を代表する標語として有名ですが、由来には諸説あります。
歴史的な背景③:標語の由来には諸説あります
Wikipédia(フランス語)によると、この標語は1968年5月のものとされがちですが、確認できる写真は、1968年6月に壁に書かれたものの1枚だけです(Roger-Viollet社の写真)。同年5月に美術学校が作った約450の標語にも含まれていません。作者として名乗り出た人が2人います。ジャン=エドゥルン・アリエは1982年の著書で、1968年5月にソルボンヌで黒板に書いたと主張しました。ベルナール・クザンは、友人と考えたと説明し、1968年5月21日にコントルスカルプ広場のカフェで生まれたと言っています。ほかに、1968年3月のアルマン・ガッティの芝居の台詞が最初だとする証言もあります。どれが正しいか、ここでは決めません。
その後:石畳からアスファルトへ
Paris Zigzagによると、その後、パリの新しい知事(préfet)が、大きな石畳をアスファルトに替えさせました。資料は、その時期の日付を書いていません。アスファルトは動かしにくく、丈夫で、静かで、手入れがしやすいと、同じ資料は説明しています。今のパリの道の大部分は、アスファルト系の舗装ですが、古い地区には石畳が残っています。
よくある質問
Q:「Sous les pavés, la plage !」とは? A:「石畳の下に浜辺がある」という意味の標語です。石畳の下にあった砂から生まれた言葉で、「秩序の下に自由がある」という意味で使われます。 Q:なぜデモで石畳を剥がしたのですか? A:19世紀から、バリケードを作る材料として剥がされてきたためです。理由そのものは、出典には書かれていません。 Q:1968年5月3日に何がありましたか? A:カルチエ・ラタンで、最初の石畳が警官に向けて投げられた、とParis Zigzagは書いています。 Q:標語は、1968年5月に生まれたのですか? A:確実ではありません。確認できる写真は1968年6月の1枚で、作者を名乗る人が2人います。
今の動きとのつながり
11月2〜3日、フランスでは、高校生・大学生の封鎖が続き、5日にも大きな動きが予定されています(別の記事「前回からの変化」で整理しています)。この記事は、石畳が話題になる歴史的な理由を説明するものです。今回の動きで石畳が使われたかどうかは、ここでは確認していません。
文法を学ぶ / Grammaire
フランス語の文法
本文の例文から、文の形と使い方を学びましょう。
01否定の形と否定する範囲
ne / n’ … pas・ne … plus
Selon Wikipédia, le slogan est souvent rattaché à mai 1968, mais une seule photo le montre (juin 1968, agence Roger-Viollet, peint à main levée sur un mur) et il ne figure pas parmi les quelque 450 slogans de l’atelier des Beaux-Arts.ポイント基本は動詞を ne と pas ではさみます。母音の前では ne が n’ になります。「〜ではない」の否定が文のどの部分にかかるかを確認しましょう。ne…plus は「もう〜ない」です。
02情報源を示す selon
selon + 名詞 / 機関
Selon Histoire par l’image, les barricades étaient faites de planches, de tonneaux et surtout de « pavés arrachés à la rue ».ポイントselon は「〜によると」。後ろに人や機関などの情報源を置きます。書き手が直接確認した事実と、別の機関や報道が伝えた内容を区別する表現です。
03予定・計画を表す表現
être prévu / prévoir / être envisagé
Les 2 et 3 novembre, les blocages de lycées et de facs se poursuivent en France et une journée importante est prévue le 5 (voir notre autre article sur les changements depuis le 2 novembre).ポイントprévoir は「予定する・見込む」。être prévu は「予定されている」、être envisagé は「検討されている」です。ニュースでは、既に起きた出来事を述べる表現と分けて読みます。
04目的を表す pour
pour + 動詞の原形
Si les pavés reviennent dans l’actualité des manifestations, c’est que, à Paris, on arrache des pavés pour dresser des barricades depuis le XIXe siècle.ポイント「〜するために」という目的です。pour の後ろに動詞の原形を置きます。ここで示す目的と、実際にその効果が得られたかどうかは別です。
05現在形の être
est / sont + 補語
La source n’explique pas pourquoi on choisissait les pavés ; ils étaient sur place, ce qui est une hypothèse.ポイントest は三人称単数、sont は三人称複数の être です。「〜である」という状態・説明に使います。後ろが過去分詞なら受動態など別の構造になるので、続く語も確認します。
06関係代名詞 qui:名詞を後ろから説明
名詞 + qui + 動詞
La source n’explique pas pourquoi on choisissait les pavés ; ils étaient sur place, ce qui est une hypothèse.ポイントqui は、前に出た人や物について「〜する人・もの」と説明を続けます。qui 自体が後ろの動詞の主語を務めるため、その直後に同じ主語を重ねません。動詞は qui が指す名詞の数に合わせます。
Grammaire japonaise
Comprenez la structure et l’usage à partir du texte.
01Citer une source : によると
nom + によると
Histoire par l’imageによると、バリケードは、板や樽のほかに、とくに「道から剥がした石畳」で作られました。À retenirによると suit le nom d’une source et signifie selon. La proposition suivante rapporte son information. Cette forme sert à attribuer l’énoncé, pas à exprimer une préférence personnelle.
02Définir un terme avec とは
nom + とは
Q:「Sous les pavés, la plage !」とは?À retenirとは met un terme en thème pour le définir : Xとは、…です. Dans une question comme Xとは?, on demande ce que signifie X. と et は travaillent ensemble dans cette tournure.
03Négation polie et forme neutre
〜ではありません / 〜ではない
この記事は歴史の解説で、暴力や違法な行為をすすめるものではありません。À retenirではありません est la négation polie après un nom ou un adjectif en な ; ではない est la forme neutre. Repérez le groupe placé avant では pour savoir ce que la phrase nie.
04Cause ou but avec ため
〜ため / 〜ために
道にあって、その場で手に入ったためだと考えられますが、ここでは推測です。À retenirため peut exprimer une cause ou un but. 成立ではないため indique une raison ; 運転手を守るため un objectif. Le sens dépend de la proposition précédente et de la logique de la phrase.
05Le passé poli en ました
base verbale devant ます + ました
Paris Zigzagによると、1871年のパリ・コミューンでは、コンコルド広場のバリケード「Château-Gaillard」が「庶民の要塞」になりました。À retenirました est la terminaison passée polie d’un verbe ; sa négation est ませんでした. Le moment précis de l’événement dépend des indications de temps du texte.
06Rapporter une proposition avec と
proposition à la forme neutre + と + verbe de parole (報じる, 説明する…)
Paris Zigzagは、それが19世紀に政治的な武器になったと説明しています。À retenirと marque ici le contenu rapporté avant un verbe comme 報じる ou 説明する. Dans 改定する方針だと報じました, toute la proposition précédant と constitue l’information rapportée. Distinguez ce contenu de l’acte de le rapporter.